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令和 2年 9月定例会(第 6号 9月18日) 一般質問

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    令和 2年 9月定例会(第 6号 9月18日) 一般質問


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    令和 2年 9月定例会(第 6号 9月18日) 一般質問                        令和二年九月十八日 午前九時三十分開議 第  一  一般質問           本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件                      令和二年九月十八日 午前九時三十分開議    一  一般質問 出 席 議 員(十四名)     一番   北 園 一 正  君     一〇番   上 原 康 雄  君     二番   小 宮 寧 子  君     一一番   竹 中 雪 宏  君     三番   吉 留 優 二  君     一二番   西 原 義 文  君     四番   金 田 輝 子  君     一四番   蔵 園 晴 美  君     五番   中 山 義 彦  君     一五番   栗 下 政 雄  君     六番   遠目塚 文 美  君     七番   小 東 和 文  君     八番   田 口 正 英  君     九番   松 窪 ミツエ  君
    欠 席 議 員(一名)    一三番   西 原 政 文  君 議会事務局職員出席者   事務局長    山 口   忍 君  議事運営係     遊 木 凡 子 君   事務局次長   塚 田 和 孝 君   議事運営係長  鶴 田 淳一郎 君 地方自治法第一二一条による説明のための出席を求められた者   市長      村 岡 隆 明 君  福祉課長      黒 木 良 二 君   副市長     杉 元 真 一 君  こども課長     永 田 祐 雄 君   教育長     永 山 新 一 君  健康保険課長補佐  西 峯 由 美 君   総務課長    谷 元 靖 彦 君  市立病院事務長   藺牟田 順 子 君   企画課長    黒 松 裕 貴 君  観光商工課長    吉 留 伸 也 君   財政課長    宮 浦 浩 二 君  財産管理課長    有 村   充 君   建設課長    森   隆 秀 君  企業立地課長    松 葉 洋 之 君   農林整備課長  栗 下   徹 君  基地・防災対策課長 外 赤 裕 二 君   畜産農政課長  川 越 政 文 君   学校教育課長  白 濱 美保子 君   社会教育課長  領 家 修 司 君                     開議 午前 九時 三十分 ○議長(北園一正君)  ただいまの出席議員は十四名で定足数に達しております。  報告します。西原政文議員より、本日の会議に欠席する旨の届出がありますので、報告いたします。  これより、直ちに本日の会議を開きます。  本日の会議は、配付いたしております議事日程第六号によって進めます。  この際、竹中雪宏議員から、発言取消しの申出がありますので、これを許します。 ○十一番(竹中雪宏君)  おはようございます。  発言の取消しをさせていただきたいと思います。昨日、私の一般質問鶏卵支援の中で、卵のサイズのMS、M級はどのようなものか分かりやすく説明を行い、執行部の理解を得ることを目的として、「――――――――――――――――――――――」と発言をいたしました。この部分につきましては、例えが人間に例えたことから不適切な発言であったと判断いたしましたので、「――――――――――――――――――――――」の部分の削除をお願いするものであります。  議員各位の御理解をよろしくお願い申し上げます。 ○議長(北園一正君)  お諮りいたします。ただいま竹中雪宏議員から発言取消しの申出のとおり、これを許可することに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北園一正君)  御異議なしと認めます。よってお諮りのとおり許可することに決定いたしました。  これより、本日の日程に入ります。  日程第一、一般質問を行います。  本日は、松窪ミツエ議員小宮寧子議員の二人を予定しております。  まず、九番松窪ミツエ議員の発言を許します。松窪ミツエ議員。 ○九番(松窪ミツエ君)  おはようございます。  一般質問、最後の日となりました。皆さん、大変お疲れのことと思います。十二番目に発言のお許しを頂き、ここに登壇いたしましたが、既に一般質問を済まされた議員の方々と質問内容が重なり合っている部分もございます。御理解の下、御答弁をお願いいたします。  質問に入ります前に、五月、七月の豪雨と、このたびの台風十号による甚大な災害でお亡くなりになられた方々、行方不明の方々、被災に遭われた方々に心からのお悔やみとお見舞いを申し上げます。  椎葉村では、ベトナムからの研修生お二人の方も今回の災害で行方不明になっていらっしゃいます。ベトナムでは、御家族が安否を気遣っておられるとのこと。えびの市におきましても、多くの外国人の方が在住しておられますし、また、これから先、インバウンドによる外国人の受入れも考えておかなくてはならないでしょう。災害時に安全な行動をとっていただき、命を守ってもらわなくてはなりません。行政として、どのように対応していくのか、今後の防災対策の一つの課題でもあろうかと思います。  昨夜、椎葉村では、お一人が発見されたとの報道がございました。安堵いたしますとともに、やはり心が痛みます。皆様の生活が一日でも早く落ち着かれることを祈念いたしまして、私の一般質問に入ります。  今回は七点の通告をいたしました。災害対策自主防災組織について、新型コロナウイルス感染症対策と市政について、新型コロナウイルス感染症に対する学校教育の取組について、ICT教育と心の教育について、医療体制について、補助金の交付について、通学列車コロナ対策について。  まず一点目です、自主防災組織の取組についてお伺いいたしますが、自主防災組織については、上原議員田口議員蔵園議員からも発言がございました。私も十二月の一般質問で、安心して暮らせるまちづくり防災対策の充実、強化について、行政としての地域防災訓練の取組の考えはないかについて伺っております。そのとき、担当課の説明に、自主防災組織をつくる計画がある。そのための検討委員会を立ち上げている。自治会単位のもので、六十五地区の設置を目指している。各自治会で説明会を開催し、理解を求めていく。資金がないと動けないので、財政面は補助金で支えるなどの担当課の考えをお示しいただきました。  災害が発生する時勢に、地域の防災対策の充実、強化を目指し、担当課の自主防災組織の立ち上げ、地域の防災力強化に尽力されていることに対して敬意を表したいと思います。  前置きが長くなりましたが、自主防災組織は現時点では三自治会、新規に八自治会ということですが、五月の長雨と七月の豪雨、九月の十号台風での自主防災組織取組状況はどうだったのか。また、自主防災組織を設けている自治会等実態調査はされたものか、今回の災害を通して、自主防災組織を立ち上げた自治会の見解はどのようなものがあったのか、とても重要なことと思いますので、現時点での状況をお伺いいたします。 ○基地・防災対策課長外赤裕二君)  五月と七月の豪雨では、自治会長地元消防団等の連携によりまして災害対応をしていただいたところでございますが、今回の豪雨等に際しましての自主防災組織活動状況でございますが、既に設置されていた三自治会に聞き取りを行いましたので、その状況を報告させていただきます。  まず、上大河平自主防災組織でございますが、まず、上大河平につきましては、三月に山火事が発生いたしました。そういったところで自主防災組織での活動を行っていただいたというところでございます。  また、五月、七月の豪雨では、自主防災組織での具体的な活動までは必要なかったというところのようでございます。  あと、加久藤の麓でございますが、自治会長防災担当で住民への呼びかけ等を行っていただいておりますけれども、組織としての具体的な活動はなかったというところでございます。  あと、出水の自主防災組織でございますが、五月の豪雨時には巡回等を行ったということでございます。また、七月には、地元の自治公民館自主防災組織の若い方が六名待機して巡回パトロールを行ったということでお伺いしているところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  何か感動しますね。私、すごくうれしくなりました。こういうふうに地域に防災の芽が出て、育って、地域が守られていくのかと思いますと、本当にうれしく存じます。執行部の方々の日頃の努力がこういうふうに成長していくのかと思うと、やはり大変さがあるでしょうけれども、こういうところからがスタートかなと思います。  今、とてもいい報告を頂きました。地域の皆様におかれましては、本当に不安な中にも相当な御苦労があられたかと思いますが、尽力なさったことかと思います。本当に感謝申し上げます。  次に、防災リーダーの育成についてお伺いします。  組織づくりとなると、リーダーは欠かせません。リーダーの輩出には行政の御苦労と力量が求められると思いますが、いかがでしょうか。 ○基地・防災対策課長外赤裕二君)  今回の自主防災組織の設立の推進という点で、えびの市として特徴的なものが防災リーダーを必ず置いてくださいというような形でお願いをしております。防災リーダーを中心に地域の実情に沿った組織の編成や防災訓練等の活動の企画、運営、実施などをしていただきながら、地域の防災力向上に努めていただきたいと考えております。  今後につきましても、各自主防災組織単体での活動もそうでございますが、防災リーダーに集まっていただいて、例えば活動内容等の研修とか情報交換等を行うような、そういう機会を設けることや、あとは組織同士の連携が図られるような取組も検討しているところでございますので、今後、設立検討委員会などでも、そのような点について御協議、御意見等を頂きたいと考えているところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  リーダーのほうもなかなかなり手がないとかお話を聞きますけれども、今回の台風、こういう実際に受けた被害の中では、防災意識が各地域で高まっていらっしゃるのではないかと思います。また、そのような努力の中で、ぜひ各地域にリーダーを育てていただきたいと思います。  そしてまた、このリーダーフォローする方々も必要かと思います。負担が大き過ぎますと、責任がのしかかって続かない気持ちになるかと思いますが、そこら辺のフォローもよろしくお願いしたいと思います。  次に、防災リーダーの中で、防災士の研修会とか実施されておりますけれど、そこを簡潔に御説明いただけますでしょうか。 ○基地・防災対策課長外赤裕二君)  防災士養成研修と言われますものが、毎年実施されております。これは県が主催して、防災士ネットワークが委託して実施されているものでございます。  例年七月上旬から九月下旬にかけまして、研修の基礎コースが行われます。これは一日ということでございますが、その際に防災士の教本と課題レポートが手渡され、十月から十二月の提出期限までに事務局へ提出するような流れとなっております。また、それに併せまして救急救命の講習・講座を消防署等で受講していただくというようなことも入っております。一月下旬から二月下旬にかけまして、専門コースというものを二日間受講していただいて、最終的に防災士資格取得の試験が実施されます。二月から三月にかけまして、合格通知等が配付されることになっておりまして、最終的には五月に防災士の認証状というものが交付されるような流れになっております。 ○九番(松窪ミツエ君)  自主防災組織の推進をしている担当課として、今回の災害で自主防災組織としての活動を検証されたか、聞き取りをされたということでお伺いしたいんですけれど、実際の実践の取組の中から見えてきたものがあったのか、また、今回の災害等を総合して、教訓となるものがあったのか、災害後の対応の対処のフォローとか何か今後の参考になるようなものがございましたらお尋ねしたいと思います。 ○基地・防災対策課長外赤裕二君)  先ほど議員もおっしゃられましたとおり、防災リーダーが中心となって、ただ、そこにはやはり過度の負担がかからないようにということもございます。防災リーダーは、平常時には、先ほど言いましたような防災訓練であったり、いろいろな地域の危険箇所の調査であったり、そういったものを地域の皆さん方の中心的に先導的な立場で活動していただく、そして災害時には災害対応というものを、自主防災組織の会長の右腕として、側近として実働的に関わっていただくというところでございます。  今回の七月豪雨等におきましては、そこまでの状況には自主防災組織が具体的に活動されるという状況にはなっていないところではございますけれども、今回、実際に被害に遭われた方々もいらっしゃいますので、そういったところを実際に自分の身に置き換えて、この地域では今後どのような災害が予想されるのか、あるいはどのような危険が潜んでいるのか、そういったもの等をまずは把握していただく、そしてそれに備えた訓練なり日頃のコミュニケーションを取っていただく、そういったことが万が一の対応に非常に大きな力となっていくのではないかと考えているところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  万全を期した取組で、どうかこの活動が令和四年までで六十五地区という目標を立てていらっしゃるようですので、持続、継続がされる組織づくりがなされるように、私も応援したいと思います。  それでは、市長のほうにお伺いしますけれども、この自主防災組織について、市長の今の思いをお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  少し確認させていただきたいと思いますが、自主防災組織の一〇〇%の完了は令和四年を目指しております。昨年からこの取組を初めておるわけでございますが、今回の災害を受けても、やはり危険な事象に一番近いところの自治会の活動ということが、一番やはり効果があるなと。  当然、市役所の対策本部の役割等もございますけれども、しっかり地域で地域を守っていくということを進めていく、現在、三つの組織が立ち上がっておりますが、やはり意識も違っておられますし、今後そういった地域を自分たちで守っていくんだというところが増えていけば、最終的には市民の安心安全に一番効果が出るのではないかなと。  非常に苦労をかけるところもありますけれども、市としても財政的な支援等もしながら、地域全体を皆さん方と一緒に守っていきたいと、しっかりこの事業を進めていきたいと思っております。 ○九番(松窪ミツエ君)  市長のその苦労の思いを、市長、温かく地域に寄り添っていただいて、ぜひこの地域にえびの市の防災を確立させていっていただければありがたいかなと思います。  令和元年十二月の定例会で、外国語ハザードマップ、必要はないかということを質問いたしておりましたけれども、その後の動き、どのようになっていますでしょうか。 ○基地・防災対策課長外赤裕二君)  ハザードマップにつきましては、昨年度策定をしておりますけれども、外国語版の多言語のハザードマップというものは作成していないところでございます。市独自での多言語の対応というのはなかなか難しい部分もございますので、例えば自治体国際化協会のポータルサイトなどで、ハザードマップの見方や避難行動フォローなどが英語版なり、そういった多言語で示されているものもございますので、それらの活用などを含めて対応していきたいと考えているところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  大変な経費がかかるというようなお話でございました。台風十号の被災から外国人労働者雇用の事業所もたくさんございますし、今後の対応について、行政の方のお考えも聞きたいのですが、今回も椎葉でベトナムの研修生の方が二名被災されております。いまだ安否が心配されている状況でございますが、外国人労働者雇用の事業所や外国人の留学生もえびの市には、今は不在でいらっしゃいますけれども、日章学園等々で受入れをなさっております。事業所に一枚ずつでもそういうものがあると、どうしても伝えられない分を、言葉で読み取って避難意識というのが高まっていくのかな、命を守れるのかなということを考えました。  後々予算にも余裕が出たり、どうしても必要になってくる場合があるかと思いますので、どうか流さずに考えておいていただきたいと思います。私が答えを出したような感じですけれども、担当課としては、どのようにお考えでしょうか。 ○基地・防災対策課長外赤裕二君)  日章学園におかれましては、毎年二回の防災訓練などもされているとお伺いしております。市内の事業所等におかれましても、それぞれ災害に備えた対応というものは、行っていただいているものとは考えておりますけれども、県の国際交流協会なども外国人のための防災パンフレットなども作成されております。災害の種別や事前の備え、そして発災時の行動等について、分かりやすく解説したものもございますので、それらを活用するなど、やはり機会を捉えて支援ができればと考えているところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  ぜひそのようにお願いいたします。やはりえびの市に在住されるということは、地域の住民であられるということですので、どうかよろしくお願いいたします。  やはり災害で振り返ってみたときに、各地域に説明にも行かれるということでございます。今西地区でも説明を受けて、今、自治会長のほうも気をもんでいらっしゃるところでございますが、自主という自分が立つという言葉ですけれども、この言葉の重みをやはり十分伝えていただきたいなと思います。自助、共助、公助の言葉の意味するものを伝えていただきたいと思います。まずはそこから落とし込んでいって、避難の大切さ、命を守る、他の人の命も守るということが基本になっていくのではないかなと思います。  福祉が進んでいきますと、自分の不幸は他人のせい、社会のせい、行政のせい、でも本当にそうかなと考えます。どんなに人間が生きやすい生活環境を目指し、川の整備とか情報伝達システムの構築とか交通機関等の整備をしても、自然との共存の厳しさは避けられません。危機の判断は最終的にはどうしても自分ということではないかと思います。その上で、共助、公助でお互いに思い合う感謝の心で地域が守られていくのだと思います。  命を守るには、空振りでもいいから勇気のある判断と行動を取ることが大切です。テレビの報道の中で、被災者の方から何回もお聞きしました。避難の心得かなと思います。  次に、新型コロナウイルス感染症対策としてお伺いしていきます。これは市長にお伺いいたします。  新型コロナウイルス感染症対策における県と市が効率的に連携を図るための方策はないものかと考えました。といいますのも、「コロナとどう立ち向かうか」、宮日新聞の記事を拝見いたしました。市長が、市民の命を守る立場から、御自分の心情を素直に率直に述べられたものと察していますが、市長の気持ちをお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  ここの部分につきましては、県内のほとんどの首長のインタビューという形で、えびの市は早めに紹介をされたところでございましたけれども、幸いえびの市では陽性患者が確認されていない状況ではありますけれども、口蹄疫のときの教訓を生かして、県としっかり連携を取っていきたいという思いであったりとか、しっかり対応すれば、このピンチがチャンスに変わってくる日も来るという思いで、インタビューに答えたところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  口蹄疫の対策では、市長を中心に行政、議会、市民が一丸となった取組の結果、被害を最小限に抑えられ、えびの方式という高い評価があったことは記憶に新しく、また、市民として、その取組を誇りに思っています。そのことから、市長の発言に、意外性といいますか、気弱さといいますか、そういうものを感じて質問させていただく次第でございます。  県との役割分担や情報の提供等の体制づくりについては、口蹄疫と同じ次元で捉えてよいものかどうか考えましたけれども、でも、その教訓から新型コロナウイルス感染症対策防止策を講じるために、県に対して、県から細かな情報が得られるシステムと提案・要望されることを望みますが、市長の見解を伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  今回の新型コロナウイルス感染症と前回の口蹄疫との一番の違いは、直接私たちが防疫に関わることができないというところが一番でございますし、情報量もかなり少ない状況でございます。この状況につきましては、特に発生自治体の首長からは早い時期から個人情報を守ると、プライバシーを守るということも分かるけれども、市町村にもある程度の情報を伝えていただいて、県との役割分担ができないかということは、ほとんどの首長が県のほうにはお願いをされている状況でございますが、実際の話としては、その部分は変わっていないところでございます。  基本的には、疫学調査も含めて、県のほうで全て進めていただいて、必要があれば市が協力する、発生した事業所が自ら消毒をするというようなことになっておりますので、口蹄疫のときの対応とは、かなり違ってきているなと。当然、対象が家畜と人間との違いがございますので、当然、同じような対応は難しいと思っておりますが、今後、市町村の要望がどういった形で今後反映されるのか、まだ、収束したわけではございませんけれども、またしっかり県のほうにもお願いしていきたいと思っております。 ○九番(松窪ミツエ君)  ぜひそのようにお願いいたします。  市長のこのコロナ禍の中にあって、ピンチをチャンスにと捉えるところのお考えをお示しいただきました。もっと具体的に、新型コロナウイルス感染症対策で日々の安全な暮らしの対応と、低迷した経済活動の喚起・高揚のために、各課におかれましては、様々な政策に取り組んでおられ、成果の見られる事業や精査・検証が求められる事業など感じるところでありますが、御尽力いただいていることに感謝を申し上げます。市長のピンチをチャンスにするという言葉の表現には、トップとして政策にかける市民や職員への希望の一歩が託されているものと私は捉えています。  次期市長を目指すことも表明されました。市長の市政に対する発言と行動は市民の注目するところですし、関心の向けられるところでもあります。このような状況の中であればこそ、ピンチをチャンスにするという市長の信条をもう一度伺わせてください。 ○市長(村岡隆明君)  今回の新型コロナウイルス感染症の対応だけではないと思っておりますが、えびの市がこれまで経験いたしました口蹄疫であったり硫黄山の噴火であったり、当然、予想しないピンチといいますか、そういったものが訪れるわけでございますが、真摯にそれに対応することで、必ずそれがチャンスになっていくと。  今回の新型コロナウイルス感染症の対応につきましても、行政もいろいろな対応をしておりますが、民間の皆さんの中でもテイクアウトの事業を始められたり、それをボランティアで案内する旗を作っていただいたりSNSで紹介していただいたりと、新しい生活様式、そういったものを取り入れてチャンスにしていこうと、そういった動きも現れておりますので、大変心強く思っておりますし、行政もそういったところをしっかり伸ばしていきたいと思っております。 ○九番(松窪ミツエ君)  分かりました。  今、第六期総合計画進捗状況下にあると思いますが、えびの市の根幹を成すこの計画です。いろいろな分野がございますけれども、行財政改革の推進の中で、人材育成をぜひ図っていただきたい。今以上の人材育成、こういう忙しい中にあっては、やはり一人一人がしっかりとした行動、しっかりとした考え方、判断、とても必要とされます。この危機感をお一人お一人がしっかりと酌み取られ、そこのところで日々の業務にお励みいただきたいと思います。  何も日々の業務を批判しているのではございませんが、いま一歩の、今以上の危機管理と、それから公務員としての意識をしっかりと持っていただくような、そういう行財政改革の推進を、ぜひこの第六期計画の中も織り込んでいただきたい。強く強く織り込んでいただきたいという思いがございます。市長に一言頂きたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  第六期の総合計画、今、策定に当たっているわけでございますが、長期の、えびの市にとっては一番根幹となる計画でもございます。当初予定していなかったコロナの影響を今年受けておりますが、当然そういったものも今後の計画にも反映する必要があると思っておりますし、職員にも新しいそういったリスク、これまでの災害リスクとは違う、またリスクがある。しっかりそれにも、同様の新しい感染症が発生する可能性等もございますので、しっかりそういったことも含めて、計画の中には今回の影響も当然反映された中身になってくると思っております。 ○九番(松窪ミツエ君)  誠に申し訳ございませんが、通告していました内容を少し割愛させていただきながら質問を進めさせていただきます。御理解賜りたいと思います。  次に、ICT教育と心の教育についてお伺いしたいと思いますが、ICT教育の導入におけるところの心の教育、この心の教育は、学校のみでなく、寝食を共にしている親が率先して行うべきであろうことは言うまでもありませんが、ICT教育下の導入は学校での正しい指導が求められていると思います。
     身の回りのものがデジタルに変換されていく時代に生きていく際に、子供たちが不自由を感じないようにしたいですし、子供たちの人生が豊かになってほしいというのが誰もの願いです。意思の疎通がとても大事になっていきます。身ぶり、手ぶり、素ぶり、その場の空気感を伝わるものもあると思いますが、ネットワークを通じて話してしまうと一切通じない、アナログの空気というものがあるようです。それをデジタルにどう置き換えて相手に伝えるかを考えていくということが、今のICT教育の本当の在るべき姿だと思います。  実際、教育の現場では、受入れの準備がどの程度整っているかということは、遠目塚議員もお聞きになりまして、ある程度のことは把握できました。このICT教育で心の教育をどう捉えるか、このICTのCがコミュニケーションということを学びました。黒板やタブレット導入や電子教科書といったものは、IT教育だそうです。ICT教育は、間にCが入っています。これがコミュニケーションの略で、そのCが他の様々な情報に比べて全く足りていない、このコミュニケーションの部分をしっかり育てていく、心の部分を育てていくというのがICT教育だそうです。えびの市のICT教育について、教育長、どのような見解をお持ちかお尋ねいたします。 ○教育長(永山新一君)  今、議員がおっしゃったように、ICT教育につきましては、やはり国のほうも、そしてえびの市としても、情報活用能力を育成するという観点で、やはり技能的な向上だけではなくて、やはり情報モラルも含めた子供たちの心の教育も同時に教育していかないといけないと考えております。  特にICT教育の導入に当たりましては、授業全てがICTありきにならないように、まずは教科書を読むだとか、それから話を聞くとか、話し合うとか、ノートに書くとか、そのような基本的な学習の学びのサイクルをやはり大事にしながら、やはりその中で、子供たちがタブレット等のICT機器を効果的に活用できるように、やはり授業の中で組み込んでいくことが必要だと思っております。  特に授業において、タブレットを活用することは、そのこと自体が目的ではなく、児童生徒の学習を効果的に進めるための手段、言い換えれば、やはり学びを助けるためのツールとしてICTがあると考えております。  したがって、教師と児童生徒、あるいは児童生徒同士が共感的に学び合う学習スタイルは、これからもしっかり継続して大切にしていきたいと考えております。 ○九番(松窪ミツエ君)  もう安心できました。ここで、先生方の準備、それから機材とかいろいろ整備されるということで、いよいよ整っていきますけれども、準備も時間が相当かかるかとは思いますが、どうかそこの根底のところは大事になさった教育をえびの市の子供たちにお願いしたいと思います。  次に、医療体制についてお伺いしていきたいと思います。えびの市立病院に対する市民の声をお伝えいたします。市立病院の先行きを危惧する声が寄せられています。市立病院を取り巻く様々な課題が病院の運営、経営にどう影響を与えているのか、市長の所見を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  まずはえびの市立病院、公立病院としての役割をしっかり果たしていかなくてはいけないと思っておりますが、人口の減少も含めて、医師の確保が慢性的にできない状況もございまして、財政的な負担をかけていると、病院の事業会計でもかなりの赤字になってきておりますので、そういった意味では将来の先行きであったりとか、市民の皆さん方には御心配をかけていると思っておりますが、二十四時間の救急体制であったりとか、不採算の部分ではございますけれども、そういった医療サービスはしっかり守っていきたいと思っておりますし、医師の確保の努力するなり、現在の新たな取組等も含めて財政改善に向けては日々頑張っていきたいと思っております。 ○九番(松窪ミツエ君)  今、市長のお言葉の中にも人口が出てまいりました。人口減少が進み、患者数の増も見込めない中で、市立病院が現在の経営でこのまま続けていくのは難しいのではないか、今後、病院の規模を将来にどのくらいを考え、市立病院が公立病院として地域の中でどのような役割を果たしていくのか伺います。  市民の方は、救急や時間外の受診などは小林市立病院でも十分ではないかということも言っておられましたが、どうでしょうか。市長の所見を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  現在、救急医療二十四時間体制で、えびの市ではえびの市立病院だけが持っているわけでございますが、当然、うちの病院で完結するケースと、小林であったり人吉に搬送するケースもございます。そういった不採算部門をなくするということは、病院にとっては赤字経営から脱する一つの方法だとは思いますが、かなり市民の皆さん方への影響もございますし、そういった部分も含めて、病院の規模であったりとか、公立病院の全体的な取組についても、今、西諸全体でもまた考えておりますので、えびの市の公立病院の在り方、当然、人口減少に対応したということも考えながら進めていく必要があると思っております。 ○九番(松窪ミツエ君)  地域包括ケア病床の導入で、大きな収入改善につながるものと考えていたが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、思うような効果を得られなかったように感じる。この病床について、市立病院の経営上、収入面でのことでもありますが、将来的にどのような展望を持っているのか考えをお示しください。 ○市立病院事務長(藺牟田順子君)  地域包括ケア病床につきましては、診療報酬上は様々な条件が課せられているものの、高い点数であるので、収益的には大きなメリットをもたらすとともに、入院患者の皆様方には在宅復帰を支援し、住み慣れた家や地域にお帰しすることで、地域包括ケアシステムの一翼を担い、えびの市の地域医療体制に大きく貢献する病床と考えております。  団塊の世代が後期高齢者になる二〇二五年以降に、医療、介護のニーズが急増するという地域医療構想の見通しに基づきますと、医療と介護をつなぐ病床として、今後ますます需要の高まっていく病床であり、当該病床に係る現行の診療報酬が将来的にも維持されれば安定した入院収益につながると考えております。 ○九番(松窪ミツエ君)  この地域包括ケア病床の立ち上げのときの御苦労も十分に聞かせていただきました。また、とても魅力のある取組だということも、地域になくてはならないケア病床であるということも、私も十分に確認しておりますけれども、やはり市民の方々の捉えられる視線といいますか、やはりいろいろな視線があるのだと思います。そこのところを十分酌んでいただいて、お聞き願いたいと思います。  最後に、病院の質問での最後でございますが、病院の整備・改善できない状況に、新型コロナウイルス感染症がさらに経営に追い打ちをかけているのではないかという御心配から、病院の建て替えもせず医師の確保もできず、経営改善の見通しが立たない中では、市立病院の存続が危ぶまれる、小林市立病院を人吉医療センターのような大きな役割、重症患者の手術とか救急患者の受入れとかを担う病院として、症状の落ち着いた患者をえびの市、高原町の病院で受け入れるような体制構築を図れば、効率性も上がり経営も安定するのではないか。市立病院が公立病院として存続していくことを切に望んでいるが、地域に必要な最低限の医療サービスの提供など身の丈に合った経営を考えていくべきではないかという市民の方の御意見でございます。  市長の市立病院存続への思いもお伺いしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  二市一町の公立病院による医療体制につきましては、国からの再検証の件もありまして、三公立病院や調整会議などで協議していくこととしております。現在、新型コロナウイルス感染症の対応で、協議を中断せざるを得ない状況になっておりますが、議員お考えのようなことも含め西諸医療圏内のそれぞれの公立病院がどのような役割を担って、三公立病院でどういった医療体制を構築していくかについて、今後協議をしていくことになります。  そういった中でも、えびの市に必要な医療サービスを提供できる機能、体制はしっかりと維持して、えびの市の地域医療を支えていける公立病院として存続ができるように考えていきたいと思っております。 ○九番(松窪ミツエ君)  地域においては大事な公立病院、また、私立の病院におかれましても、やはり公立病院の果たす役割は大きいかと思います。いろいろな市民の方の御意見を聞きながら、それでいて、えびの市に合った病院の体制を行政のほうでも考えていっていただければありがたいかと思います。  続きまして、補助金の交付についてお伺いいたします。  新型コロナウイルス感染症対策で、様々な分野で多種多額の補助金の交付が行われています。国や県からの交付金が基にはなっていますが、もちろん市税の持出しもあります。成果、効果を検証し、慎重な取組も求めます。過剰なばらまきになっていないものかどうか、よくよく知恵を出し工夫された取組をしていただきたい。  昨日、蔵園議員も、基金残高の見通しを懸念され、指摘をされていましたが、同じ思いです。後から続く人たちに未来への投資をどのように考えているものかお示しください。 ○市長(村岡隆明君)  今回の新型コロナウイルス感染症の対策としましては、様々な給付金、協力金等による支援を実施しております。国の特別定額給付金であったりとか、市独自でも生活支援・消費喚起対策の商品券などを実施しております。当然、当初予算等では、想定されていなかった部分等もかなりありますし、もう全国の市町村がかなりの財政負担が来ている部分だと思っております。  今後もこういった想定しない財政出動ということもある可能性も十分ありますので、後年度に負担が残らないように、ある程度、えびの市としては財政運営は危機的な状況ではないと思っておりますが、将来的な自主財源の確保というのは、ますます難しくなってきますし、福祉関係に係る財政出動は多くなってくるというような予測もありますので、しっかり持続可能な行政運営、そういったところも見越して進めていきたいと思っております。 ○九番(松窪ミツエ君)  私も執行部のほうから出された事業に対して、計上された金額に対して、今までも認めてまいりました。それの責任も私も持っております。だから、やはりそこら辺のところを慎重にしていただければ、よりよいまちづくりといいますか、この基金に余力のある、そして不安にならないといいますか、市長がよく言われていました稼げるまちでお金を増やしながら安心して育てる、お金が全てではないと思いますけれども、やはり元手がないとまちの皆さんの健康も守れませんし、生活も守れませんので、そこらあたりは、やはり後から来る人たちのためにしっかりとした財政を保っていけたらと思っております。  次に、通学列車コロナ対策についてでございますが、これは夏の暑い盛り、高校生の方が都城あたりに長く通学されていらっしゃいます。その中で、テレビの情報とか新聞とかでは、日々何人亡くなったとか何人増えたとか、若者が増えたとか、もう不安ばっかりあおって、せっかく楽しくなった高校生活がえらい窮屈になった、精神的に参ってきた、もう帰るときの列車の中がぎゅうぎゅう詰めになる、三密というけれどどうなんだろうかというような御意見を賜りました。  吉都線の運営会社の九州旅客鉄道株式会社様に対しましては、赤字経営の中を学生の通学の手段として、また住民の生活の移動手段として、並々ならぬ企業努力を頂いておりますことに深く感謝を申し上げますが、このような対応について、コロナが随分今収まってはきておりますけれども、何ともこの先も言えません。  このような状況の中で、JR様の調査等はできないものか、臨機応変な対応は取っていただけないものか、そこら辺のところはいかがなものかお伺いしたいんですけれども。理由としましては、新型コロナウイルス感染症の休校で授業のおくれへの懸念があったり、やや平常に戻った生活のリズムの維持を図っていきたいとか、体調を崩しての授業の欠席だけはもう避けたいとか、だけど車内の現状三密を避けたいんだとか、若者の感染者が増えているから、ちょっと現実とギャップを感じるとか、そのような事由がございます。どうか、このJR様の調査等はできないものかお伺いいたします。 ○企画課長(黒松裕貴君)  新型コロナウイルス感染症によりまして、JR吉都線の車内におきまして、特に通学する生徒の皆様には多大な心理的なストレスがあるかと存じております。  JR九州の鹿児島支社のほうに確認をさせていただきました。吉都線、運行いたしておりますのは、通常ワンマン列車でございます。ワンマン列車に関しましては、最初の一両目しか乗降のときは扉が開きませんけれども、定期的に二両目の車両の扉を開けることによりまして、換気のほうを確保しております。  また、車内の消毒等はもちろんのこと、車内アナウンスでマスク着用やせきエチケット、大声を出さないなどのアナウンスでお願いをしているところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  事情はよく分かりました。JRのほうでもいろいろと工夫していただき、お客様の健康、管理、安全に努力していただいていることをお伺いしました。また、そういうことも、列車を活用している生徒は幾分か酌み取っていただけているのではないかとは思いますが、今後の何が起きるか分からないような御時世でございますので、何かが発生したときには、どうかお含みおきしていただいて、何かの対処を取っていただけるようにお願いしておきます。  申し訳ございません。ちょっと時間に焦りを感じまして、飛ばしたりしましたけれども、もう少し時間に余裕がございますので、元に戻らせていただきます。  新型コロナウイルス感染症に係るデマ、誹謗中傷の対応はしっかりとお願いしますということで、このことは人権に対しての遠目塚議員の質疑に対して、教育長と市長からも御答弁を頂いておりますが、私のほうは、チラシの関係で質問させていただきたいと思います。  チラシは一時は新型コロナウイルス感染症情報がもう毎日といいますか、回覧板ごとにたくさんの情報を頂きました。その中で、やはり文字数が多くて、似たような印刷だったり絵柄だったりで、なかなか市民の皆さんの納得、腑に落ちていくものかどうかなということも感じました。でも、現にえびの市では陽性の方が出ていらっしゃらないということは、それだけ市民の方の健康への気配りがあるからこそ、また、市からのそういうチラシの情報を得られて生活を心がけておられるのだろうということを感じてはおりますが、チラシも多くなりますと、もうよかというような感じで、ちり箱に行きそうな感じがいたします。せっかく職員の方が製作されて出されるチラシでもありますし、市民の方に今この時点でこの情報が市は大事と流しているんだという認識をしっかりと頂けるような感じで、この誹謗中傷への対応、ここらあたりのチラシもしっかりと、また出していただければと思いますが。  例として、これ、見附市のネットを開いていましたら、ちょっと出てきたんです。五つのコマで、おじいさん、おばあさん、住民の方が、ちょっと漏らしていらっしゃるんです、言葉を。そして最後に、うわさする者、村八分になるのも、後ろ指さすのも、陰口をたたくのもウイルスじゃない、この「人」なんだよなという落としがしてあるんです。こういうのを見ると、はあ、本当だ、人だよなって、もうコロナが怖くなくなるんですね。コロナ恐怖が取れて、人に対する思いのほうがやはり育っていくといいますか、そういうことを感じました。  チラシを出されるのにも、ちょっとひと工夫欲しいかなというような思いで、この質問をさせていただいているところでございますが。ここらあたりについては、どのような取組を今後されていかれるかお尋ねいたします。 ○市長(村岡隆明君)  行政が出す文書というのはどうしても固くなりがちで、文書として配付すれば情報が伝わったというような、ある意味、私たちのほうの誤解というところもあるかもしれませんが、まずは読みやすいと、まずは読んでみようかなと、市民の皆さんが思っていただくということも確かに大事なことでありますので、文字にして提供するだけで情報が相手に伝わったということではなくて、分かりやすく伝えるという努力は、これまでもいろいろ指示しているつもりではありますけれども、どうしてもこういった新型コロナウイルス感染症とかなりますと、文字だったり表だったり、非常に分かりにくいところも専門用語が出てきたりすると出てまいりますので、読んですぐにある程度の中身が市民の皆さん方に伝わるような、漫画だけではないと思いますけれども、イラストを使ったりとか、分かりやすい情報の提供ということについては、今後ともしっかりまた検討していきたいと思っております。 ○九番(松窪ミツエ君)  ぜひそのような努力をお願いいたします。ぜひ実行していただければ幸いです。  学校教育のほうに入らせていただきます。新型コロナウイルス感染症に対する学校教育の取組についてということでございますが、高岡小学校からは自らが学習に子供たちが取り組んでいるという御紹介がございました。本市の学校では、どのような取扱いになっているのか。子供たちから素直にそういうものが出てきているのか、学習時間に組み入れられた扱いがなされているものなのか、把握していらっしゃるところでお尋ねいたします。 ○教育長(永山新一君)  学校では、年間指導計画、いわゆる学習に関するカリキュラム等も含めて計画をされております。これは年度初めに計画をされておりますので、学習時間の中に組み入れるというのはなかなか厳しいとは思っております。ただ、いじめに関する学習におきましては、人権教育も含め年間を通して全教育活動の中で取り組んでおりますので、その中で、関連づけて学習を現在行っているところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  分かりました。私のほうが学校の授業に対してあれこれ言う筋合いはないのかもしれませんが、どうしてもやはりこの自然豊かなえびの市で育つ子供たち、心の教育は絶対にそれてほしくないという願いがございましてお尋ねいたしました。  特にいじめとかそういうようなことで、アンケートを取ったというような放映もなされていまして、感染症になったときには、六千八百人ぐらいのアンケートでございますが、この中で、秘密にしますというのは、やはり三二%ぐらいあります。だからどうしてもそういうような中で、いじめとかそういうものが生まれてくるのかなということを思います。  もし、感染して、治ったときにはどうかなという質問には、そういう子供とは遊びたくないという子供が二二%いたそうです。自分はかからないだろうと思っている子供は四〇%ぐらいいたというようなことで、やはり子供の意識にもいろいろございますので、どうかそこらあたりはお酌み取りいただきたいと思います。  私の質問は全部終わりました。ありがとうございます。最後に、人のぬくもりもしっかりと育まれるICT教育をぜひ目指していただきたいということを教育長にお願いしたところでございましたので、期待もするところもございます。私たちの年代になると、なかなか分からない世界もございまして、それ故にタブレットは一台、ええという感じになったんですけれども、果たして、でもどげんだったとという現実を見たときに、学校側の大変さも気づいたわけでございます。先生方も大変なことであられると思いますが、どうかえびの市の子供たちの教育をよろしくお願いしたいと思います。  以上で、私の一般質問を終わります。 ○議長(北園一正君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午前 十時三十五分                     開議 午前 十時 五十分 ○議長(北園一正君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、二番小宮寧子議員の発言を許します。小宮寧子議員。 ○二番(小宮寧子君)  お疲れさまでございます。本定例会一般質問の最終日、一番最後でございます。昨日は新政会の方々が三人とも登壇されて、新政会の日ということでございましたけれども、最終日は女性議員二名が登壇させていただくことになりました。女性議員として最後まで一生懸命質問させていただきたいと思います。  まず初めに、一般質問に入ります前に、今回の七月豪雨災害、また台風十号において被災された皆様に対し、心よりお見舞いと、またお亡くなりになられた方々への御冥福をお祈り申し上げます。そして一日も早い復興を心より願っております。  今定例会での一般質問は、今回、皆様、七月豪雨災害に関する質問が多くございました。防災に関する意識が市民の方々へも高まってきていることと思います。  私も、今回、通告させていただいたのが、まず初めに、防災と危機管理についてということで通告いたしておりますので、通告書どおりに従いまして質問をさせていただきたいと思います。  まず初めに、①の七月の豪雨災害での市の対応についてということで質問させていただきます。  今回の集中豪雨で、飯野麓地区では、川内川が氾濫したことにより、市営飯野団地付近が冠水し、自家用車や倉庫等が水没するなどの被害が発生しました。この件に関して伺うということで、通告しております。  この質問に関しましては、これまでの質問、ほかの議員の方々も質問されておりますので、既にもう私の中でも理解している部分もございますけれども、もう一度確認という点と、ちょっと気になった箇所を私なりに質問させていただきたいと思いますが。  (一)の市営団地住民の方から、市の初動対応の遅れを指摘されているが、どのように考えているかということで上げております。  今回、七月四日、土曜日でしたね、午前中に集中豪雨で一気に川内川があふれて越水をして、市営団地のほうに流れ出たわけですけれども、短時間で集中的に雨が降ったことにより、本当に想定を超えるほどの雨量が降ったということで、対応が遅れたのではないかなということは理解はしておりますけれども、避難指示であったり避難所の開設、そういった初動対応が遅れたということを団地の方々からお聞きしておりますが、まず、市長はこのことに関して、率直にどのように考えていらっしゃるのかお聞かせいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  これまでも御答弁しておりますが、まず、市のそれぞれの一番最初は情報連絡本部というのを立ち上げて、最終的には対策本部という危機事象の大きさによって変わってくるわけでありますが、そういった中で市のほうが危険度合いを察知して避難指示であったりとか勧告とか出すわけでございますけれども、その材料を私たちが仕入れる材料というのが非常に限られていると。  今回の飯野の麓の団地の越水につきましては、下流側に飯野麓橋の水位計はございますけれども、越水の情報であったりとかなかなか職員が行って河川の監視をすることもできませんので、そういったところが、全ての事象を本部で把握ができないと。恐らく土砂災害であったりとか、そういうものもなかなか発生してからではないと認識できないのかなと。そういったことが地域の住民の皆さん方に十分伝わってなかったというのが、今回の一番の反省点でございまして、住民の皆さん方からすれば、避難勧告であったりとか、避難指示が出るのではないかと、それが出ないままに越水が始まったということで、市役所の初動の遅れということを感じられたんだと思っておりますが。基本的には、私たちがその情報を把握したのも、その後、消防署の皆さん方が救出に行かれたという情報で、初めて知った状況でございまして、そういった部分が十分地域の皆さん方に伝わってなかったと。  自治会長を初め住民の方にも避難のそういった情報というのは、特に限られた地域に出すということもございませんので、自らが危険を察知したときには、市が避難指示とか勧告とか出してなくても避難していただきたいということで、情報共有はさせていただきましたけれども。  消防団の関係であったりとか、これまでもいろいろ課題も見つかってきておりますので、地域住民の皆さん方ともしっかり情報共有をして、危険を察知されたら、素早く皆さん方も行動していただくように、特に自主防災組織等がやはり重要になってくると思っておりますので、そういった情報共有をもっとしっかりやっていかんといかんなというのを感じたところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  確かに今回麓の市営住宅の団地の方々も、麓地区はそれこそ今までにもそういった水位があふれて、今回ほどではなかったにしろ、今までも何度もそういう災害には遭われていて、自主的に防災訓練などを自治会などでも行われているようですが、今回、団地の方々も、いつもであれば車の移動をしてきたこともありますけれども、今回は車の移動をすることが、しようかしないか、しようと思ったときには、もう既に水があふれてきていて、腰までつかるほどの水位まで来ていたというところで、もちろん自助というところで、先ほど市長が答弁されましたように、自分の命は自分で守るというところの部分は住民の方々も感じておられる部分ではございました。  それで、その後なんですけれども、被害が出まして、災害が起きた後に、その日は四日の日はすぐに水位は上がりましたけれども、水が引くのも早くて、たしかお昼前には天気がよくなって、一気に水位も下がりました。その後に泥が団地の敷地内から道路にかけてたまっておりまして、その撤去作業ということに皆さん、倉庫の中とかもつかっておりましたので、その撤去作業などをされていたわけですけれども。  被害状況の確認とかっていうところで、市の職員の方々が駆けつけてこられましたけれども、そういったときに、ちょっと質問し直します。  (二)の被害状況の確認や調査ということで、その後の確認、調査に関しては、先日の吉留議員の一般質問だったと思いますが、担当課より答弁がありましたけれども、市長は、この災害が発生した麓団地、市営団地ですね、現場は確認されましたでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  現場は何回か確認しましたし、うちの職員も泥の撤去等も手伝っておりました。消防団も御協力頂いておりましたが、そういったところも拝見したところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  今、市長、確認されましたとおっしゃいましたけれど、それいつでしょう。 ○市長(村岡隆明君)  恐らく五日、次の日か六日だったと思っております。 ○二番(小宮寧子君)  確かに五日の日、次の日の日曜日も朝から消防団の方々や市の職員の方々、そして団地の住民の方々が皆さんで撤去作業をされておりましたけれども、そのときに団地の方々がおっしゃっていたのは、こういう災害が起きているときに、市長はどうして現場を見に来られないんだという意見を聞いておりますが、五日の日には行かれていたということでしょうか。再度確認ですが。 ○市長(村岡隆明君)  ここの団地も含めて、大河平のほう等もこの日に見ております。 ○二番(小宮寧子君)  今度は、では、副市長のほうにちょっとお尋ねしますが、日にちは覚えておりませんけれども、私と同僚議員で副市長のほうに、団地の方々から市長に現場を見てほしいということの声が上がっていますけれども、市長のほうにお伝えいただけないでしょうかということで申入れを行っておりますが、副市長、覚えていらっしゃいますよね。 ○市長(村岡隆明君)  副市長の確認につきましては、副市長をして答弁をいたさせます。 ○副市長(杉元真一君)  はい、日にちはちょっと定かではございませんけれども、その旨は御進言したところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  そのときに、お話ししたときに、副市長は、市長が現場を御覧になられたということは、私たちのほうにはおっしゃらなかったと思うんですが。市長のほうにはそのように伝えますとおっしゃったと思うんですけれども。いかがでしょうか。 ○副市長(杉元真一君)  先ほど申し上げましたように、その日がいつだったかちょっと私も把握しておりませんので、ちょっと覚えていません。申し訳ございません。 ○二番(小宮寧子君)  市長が現場を御覧になられたって本人がおっしゃっていますので、現場を確認されているのでありましたら、それはそれでよろしいかと思います。  ただ、住民の方々がそのときにおっしゃっていたのが、やはり私たちにも声をかけていただきたかったと。たしかえびの市は人吉、人吉が今回甚大な被害を受けまして、えびの市のほうからも飲料水などの物資を届けておりますけれども、たしかそのときに、団地の方々が、人吉のほうに飲料水を今日送っているけれども、私たちも被災をしていると、えびの市の市民である私たちに対して市長は寄り添った声をかけるとかというものはないのかとおっしゃったんですけれども、市長が団地のほうを被害状況を確認されたときに、団地の方々とかとお話をされたということはありますでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  団地の方だったかどうかは分かりませんけれども、入り口のところに数名の方がいらっしゃいましたので、お声はかけさせていただきましたが、団地の住民の方だったかどうかはちょっと確認はしていないところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  それでは、団地の方々もたくさんいらっしゃいますので、市長の姿を見られなかった方から、そういった意見を私のほうがお聞きしたということなんでしょう。  では、今回車が水没するという被害に遭われている方々がいらっしゃいますけれども、団地の住民の方々にそういった被害状況の調査などを行っていますでしょうか。 ○財産管理課長(有村 充君)  自家用車などの被害に関しましては、地元の自治会長が団地の班長を通じまして被害の調査をされております。  現時点で、班長から返答がありましたのが、飯野団地で、車両が十一台、バイク一台、第二団地で車両十二台ということでお聞きしているところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  それでは、住民の方への説明等はどのように行われたでしょうか。 ○財産管理課長(有村 充君)  団地の方々に対する説明でございますが、まず、自治会の役員会におきまして、団地の方々から出されました質問事項につきまして、先日、自治会長に対しまして、関係課より御説明させていただきました。これをもって自治会長が団地の皆様に説明するということでございました。自治会長が機会を見て説明するということで、こちらのほうはお聞きしているところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  自治会長の方々、また班長に対して説明等が行われたということはお聞きしております。その後、七月十六日付で団地の方々に令和二年七月豪雨災害に対するお見舞いということで、お見舞い文書も配付されていることは承知しております。  次の、この(三)の新たな避難経路の整備についてに移りますけれども、このお見舞い状の中に、避難通路のことが書かれてありまして、飯野団地東側に盛土を行い、川内川最高水位以上の高さを確保した上で、車両等の避難駐車場設置を予定しておりますということが記載されておりますが、こちらのほうはもう既に整っているのでしょうか。 ○財産管理課長(有村 充君)  盛土に関しましては、建設課、それから国土交通省の協力を頂きまして、川内川の浚渫をいたしました土砂を利用するということになっております。  この土砂の浚渫が今の取水時期を過ぎてからの着工ということをお聞きしているところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  この避難経路の整備につきましては、遠目塚議員の一般質問のときに、合同会派で出した要望書の中から読み上げがございましたけれども、一番の団地の方々が一番要望しているのは、この要望書にも書いてありますけれども、住民が避難する際に非常用として整備してある避難道の幅を、今、人が通れるほどの幅ですが、ここを車が一台通れるぐらいに拡幅して、非常時のみ利用可能とする避難道というところを、一番要望しておりますので、ぜひこちらのほうを検討していただきたいと思いますが、市長、いかがでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  避難道につきましては、できれば事前にということも、事前に避難というところがもちろん一番安全なわけですが、あそこの構造上、一番最初につかるところが国道に面しているところで、以前、あそこが浸水被害に遭ったときに、人だけが緊急のときに逃げられるようにということで、側溝の上に橋を造っております。  あそこの改修ということも考えたんですけれども、通常から使われ、今の人の避難用の橋も、一番最初は鎖をしておったわけですが、通常用に使われておりますし、通常に使われると、非常に離合のところが危ないと、交通の便が非常に危険だということもあって、反対側のほうに、今、この前説明したような高台を造って、さらにそこから国道のほうに避難できる道路の整備、今回、予算計上させていただいておりますが、そのことで対応するのが一番安全ではないかということで判断したところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  今定例会の補正予算のほうで上っておりました若葉クリニックのほうへつながる駐車場から農道へ抜ける道ですね、こちらのほう、補正予算が上っておりますので、避難経路というところで、こちらのほうを整備するということで理解いたしました。  それでは、次、(四)のこれからの課題と防災への取組についてを伺いますけれども、こちらの質問に関しましても、これまでの他の議員の方々からの質問とまた重複いたしますが、一つ、一点だけ確認をもう一度させていただきたいんですけれども、遠目塚議員の質問だったと思うんですが、質問の中で、市長の答弁の中で、避難指示の判断を出す基準というのが、えびの市においては川内川の真幸橋付近でしたよね、それとあと長江川付近の二か所というところ、ここで判断して避難勧告、避難指示を出すという答弁でございました。  先ほど冒頭にも、市長、確かに先ほども答弁されていましたけれども、ほかのところの地域で災害が起きたときに、分からないというか、情報を市のほうで把握するというところで、それこそ自治会での自主防災組織なり消防団なり、また、そこら辺の連携というところが今後の課題ということではあると思うんですけれども、その二か所以外で、やっぱり災害の状況を確認できる手段というものは、ほかには何か考えていらっしゃいますでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  まずは、避難指示、避難勧告、高齢者等避難準備、これには全て基準がございまして、台風の件であったりとか、豪雨の件であったり、それ以外のところはある程度の情報が、台風なんかは特にどういう経路でいつぐらいに暴風雨圏内に入るということが把握できますので、お天気のいいときに避難勧告を出したりとかいうこともございます。夜中に台風が来るおそれがあるときには、夜中に避難勧告を出すのではなくて、前日の明るい時間帯に出したりします。
     この豪雨に関しましては、なかなか予想ができないのと、国土交通省であったり県河川であったり、そういった観測のポイントを増やしていただきたいという要望はいたしておりますけれども、なかなか全体的に予測がつかないと。  しかも、今、川内川と長江川については、ハザードマップ皆さん方に配付しておりますが、今回、越水した部分、川内川の最上流部であったりとか、池島川等にはハザードマップがないわけでございます。ですから、今、皆さん方がお持ちになっているハザードマップで、色がついていないので安心だということではない部分もございます。  実際に川内市等では、色がついていない部分での浸水被害というのも過去にもあったという報道も受けておりますので、私たちとしては、そういった判断基準ができるような監視カメラであったりとか、水位計であったりを増やしていただきたいということは、国のほうにも要望しておりますし、今回の検討についても、消防団との役割の分担の仕方であったりとか、情報収集のやり方、当然、自主防災組織が立ち上がったとしても、そこだけで解決できる問題ではないと思っておりますので、そことの連携というのをしっかり取っていきたいと思っております。 ○二番(小宮寧子君)  今、御答弁頂きましたけれども、今回のこの災害で見えてきた課題を、やはり今後教訓、生かしていただいて、今回、一般質問の中で防災に関する質問で、一番多く出てきた言葉は「自助」という言葉だったと思います。災害の基本はやはり自分の命は自分で守る、これは基本であることには間違いはありません。やはり一人一人が防災意識を高めるということはもうこれからの時代、本当に重要になってくると思います。  ただ、やはり公助として、では何ができるのかというところも、もう一度みつめ直すというか、やっぱり公助という部分も力を入れていただくというか、やっぱりいざというときに、適切かつ、また迅速に動けるような対応ができるように、やはり平時からいろいろなことを想定して、予想力なり対応力なり高めていくような取組、また公助の強化ということにも取り組んでいただきたいと思います。  それでは、②のほうに移ります。災害時に自力避難が困難な高齢者や障がい者の逃げ遅れを防ぐための避難方法を事前に決めておく個別計画の作成状況についてお尋ねいたします。  今回、九州を襲った七月の豪雨災害では、多くの高齢者が亡くなられています。新聞などの報道によると、被害の大きかった熊本県では、死者六十五人の約七割が七十歳以上で、ひとり暮らしの高齢者や足の悪い人や認知症の症状があった人など、自力で逃げるのが困難な高齢者が犠牲となっております。  こうした災害時に、自力避難が困難な高齢者や障がい者が逃げ遅れるのを防ぐため、内閣府は、一人一人の避難方法を事前に決めておく個別計画を作成するよう促しています。  また、国は、この個別計画を作成する上で、自力避難が難しい住民をリストアップした避難行動要支援者名簿を各自治体に義務づけており、本市においても既に作成されているということでございましたので、まずはこの避難行動要支援者名簿についてお尋ねしてまいります。  まず、現在、今、名簿に記載されている避難行動要支援者の人数と、また人口に占める割合をお示しいただきたいと思います。 ○福祉課長(黒木良二君)  避難行動要支援者名簿につきましては、平成二十五年に災害対策基本法が改正されまして、災害発生時において、高齢者や障がい者などの配慮が必要な方で自ら避難することが困難な方々の避難行動要支援者名簿の作成が義務づけられているところでございます。  名簿につきましては、民生委員の見守り活動などを行っていただいている中で、災害発生時におきまして、配慮が必要な方々に対し、避難行動要支援者名簿登録申請をお願いしているところでございますけれども、現在の登録者の人数につきましては、八百八十二人となっております。  また、市全体における登録者の割合は、八月三十一日現在の住民基本台帳人口で四・七%でございます。 ○二番(小宮寧子君)  避難行動要支援者名簿には、これ申請書にて登録をするわけですけれども、これは本人の同意が必要であると思いますが、実際に八百八十二人という人数を答弁していただきましたが、この八百八十二人と、実際に市が要支援者として把握していらっしゃる数とに相違はありますでしょうか。 ○福祉課長(黒木良二君)  一応、申請に当たりましては、年二回実施をしております地域福祉推進会議のほうで、支援者に一番身近な地域の存在である自治会長、また民生委員、あと福祉推進委員の方々に支援の掘り起こしをしていただきまして、必要な方については、民生委員のほうから申請書を出していただくようにお願いしているところでございますけれども、若干名ではございますけれども、やはり同意を頂けない方もいらっしゃいますので、その方々につきましては、今後も引き続き民生委員を通して、名簿のほうを提出いただけるようにお願いしていきたいと考えております。 ○二番(小宮寧子君)  それでは、次に、この避難行動要支援者名簿の提出先となる避難支援等関係機関は、どのようになっていますでしょうか。 ○福祉課長(黒木良二君)  平常時におきましては、基地・防災対策課を通しまして、警察署及び消防署に年一回、避難行動要支援者名簿の情報を提供しているところでございます。また、年二回、中学校区ごとに開催しております地域福祉推進会議におきまして、民生委員に避難行動要支援者名簿の情報提供を行い、更新作業等を行っていただいているところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  それでは次に、個別計画の作成状況についてお尋ねいたします。  昨年六月の国の集計では、先ほどの避難行動要支援者名簿の作成については、全国の自治体の九八・九%が作成済みだったのに対し、名簿に登録した全員分の個別計画を作成したのは一二・一%にとどまっているのが現状のようであります。  本市では、個別計画の作成状況はどのようになっていますでしょうか。 ○福祉課長(黒木良二君)  個別計画につきましては、現時点では策定しておりませんけれども、先ほど説明いたしました地域福祉推進会議を年二回中学校区ごとに開催しておりますが、その際に自治会長、民生委員、地域福祉推進員において避難行動要支援者の情報共有を図るとともに、避難行動要支援者一人一人の情報に避難支援協力員の登録も含め、避難行動要支援者名簿の新規登録や更新を行っているところでございます。  また、登録申請を基に避難所等の登録も行っておりますので、今後も個別計画を作成するためのデータ整備を図るとともに、災害における個別計画の運用も含め、基地・防災対策課とも連携を図っていきたいと考えております。 ○二番(小宮寧子君)  この個別計画がなかなか進まない理由として、個別計画は地域の実情に詳しい民生委員や自治会などと協力が欠かせないこと、また、心身の状況などを聞き取り作成するために、プライバシーを理由に同意が得られないなどの理由があっているとのことですが、こういった課題を福祉の専門職と連携して計画をつくっているのが、大分県別府市でケアマネジャーらに平時のケアプラン作成の延長として個別計画づくりにも当たってもらい、その分の報酬を支払うということで協力を得ている自治体もあります。  こちらは先進的な事例ではございますけれども、こういったことも参考にしていただいて、本市の現状を踏まえながら個別計画の作成を進めていただきたいと思いますがいかがでしょうか。 ○福祉課長(黒木良二君)  ただいま議員より御紹介いただきました他自治体の内容等も参考にさせていただきながら、今後、個別計画の策定に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 ○二番(小宮寧子君)  次に移ります。③の集中豪雨などの災害時においては、防災行政無線は聞こえづらいため、消防庁は各自治体へ戸別受信機の配備を進めているが、本市の設置状況について伺うということで通告しておりますが、こちらは先日の蔵園議員からも同様の質問がなされまして、詳しい内容等理解したところでございますが、一言、私のほうからも申し添えさせていただきたいと思いますけれども、私も以前の一般質問で、私、防災ラジオの導入について質問させていただきました。その際に、市長からの答弁は、たしか戸別受信機を今後は増やしていくというような内容でございました。  今、国のほうでも、消防庁のほうでも、各自治体に戸別受信機を配備する促進を進めていまして、二〇一九年度と二〇二〇年度の各補正予算でも、この事業費を確保されております。また、この受信機設置に関する自治体向けガイドラインも二〇二〇年度中に策定されるようでありますので、また、これから豪雨災害の頻発に伴って、避難勧告や大雨特別警報などの情報を住民にいち早く伝達できるよう、今後また検討していただきたいと思いますので、一言申し添えさせていただきまして、次の質問に移ります。  次に、④の日頃からの備えや、いざというときのために、以前から提案している防災ハンドブックが必要であると考えるが、市長の見解を伺うということでの質問に移ります。  以前、これまでにも何度も防災ハンドブックについては、私も一般質問させていただいておりますが、そのたびに、今のところそういう計画はないということで答弁は頂いておりますけれども、やはり今回、「自助」という言葉が何度も出てきておりますけれども、防災力、一人一人が日頃から防災力を高めるためには、私はこの防災ハンドブック、ほかの自治体でも防災手帳など独自に作られているところもありますけれども。えびの市においても、この防災手帳、ハンドブックというのは必要ではないかなと考えております。  先ほど市長の答弁にもありましたけれど、ハザードマップは各家庭に全戸配付されておりますけれども、今回の豪雨災害で、それこそ地域、近所の方がハザードマップはもう配付はされてはいるけれども、どこになおしたか分からないと。配付はされても、もう家の中、もうどこにやったか分からないという方がやはり多いのではないかなと思います。  防災ハンドブックのいいところは、やはりいつも持ち歩いておけるというところが利点ではないかなと思っております。  こちらは、覚えていらっしゃいますかね。以前、たしかこれ西原義文議員が質問されて、こういうえびのミニガイドというものを市のほうで作っていらっしゃいますけれども、こういった形ででも、以前は防災ハンドブック、東京のほうの事例を紹介して質問させていただきましたけど、あちらの冊子となりますと、やはり費用がかかりますので、まずはこういった形で作っていただいて、避難所であったりだとか、緊急連絡先であったりとか、また、自分で情報を書き込めるようなハンドブックを作成できないものかということで、今回提案したいと思いますが、いかがでしょうか。 ○基地・防災対策課長外赤裕二君)  防災に関する日頃からの備えにつきましては、ホームページに掲載しております各種防災情報や出水期前の市広報誌への掲載、また、防災講座や各種会合の際に既に作成しております防災ガイドを複数回にわたり配付するなど、市民への周知は行っているところでございますが、市民の皆様に防災意識を高めていただくためには、いろいろな手段を用いながら、地道な取組を継続していくことが必要だと考えております。  御提言のあった、ハンドブックにつきましては、既に防災ガイド等の作成している関係で、必要な情報であったりデータというのはございますので、掲載内容等の検討を行って、まずは防災講座や各種会合等の機会に、試行的に配付させていただくような形で検討させていただきたいと思っております。 ○二番(小宮寧子君)  今回は前向きな御答弁を頂きましたので、うれしく思っておりますが、もし、また作成されるときには、いろいろな世代の方々から、また、それこそ女性の視点も取り入れていただきながら、ハンドブックのほうを作成していただきたいと思います。  次に、⑤の質問に移ります。被災者台帳の作成や罹災証明書の発行など災害時に必要な様々な機能を有している被災者支援システムの導入について伺うということで質問をさせていただきます。  このシステムは、阪神・淡路大震災の被害を受けた兵庫県西宮市で開発され、現在は地方公共団体情報システム機構J―LISによって、全国の自治体向けに無償公開、提供されており、被災者台帳の作成や罹災証明書の発行、全国から寄せられる救援物資や備蓄品の出納管理など、被災直後の業務に加え、避難所や仮設住宅の入退去管理など、災害時に必要な様々な機能を有しています。こちらはコストもかからないため、小規模自治体でも利用しやすく汎用性が高いシステムとなっております。  今回の豪雨災害で人吉では本当に甚大な被害が出ましたけれども、えびの市においても、本当にああいう災害がいつ起こるか分かりませんので、いざというときにパニックにならないためにも、このシステムの導入、また運用を検討してはいかがかと提案いたしますが、御回答をお願いいたします。 ○基地・防災対策課長外赤裕二君)  現在、本市におきましては、ただいま御紹介いただきました地方公共団体情報システム機構J―LISが無料で提供しております被災者支援システムを利用するようにしているところでございますが、現時点ではまだ住民基本台帳の取り込みであったり、マイナンバーの活用までは至っていないところでございますが、徐々にそういった準備については進めていきたいと考えております。  また、このようなシステムにつきましては、今、議員がおっしゃいましたように、災害時の混乱する中において、適切、迅速に被災者や被災状況を集約して、また、それを復旧復興にも活用できるということが重要なことであると考えております。  今現在、このJ―LISの被災者支援システムの全国の利用率については、まだまだ低いようでございますので、全国の自治体とも連携できるようなシステムであれば、さらに効果的になると考えております。  現在のシステムのさらなるバージョンアップなどについても、検討してまいりたいと考えているところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  ちなみにこのシステムは、住民基本台帳をベースにしていますので、災害時だけでなく平時でも世帯を対象にした申請、給付への対応が可能であります。  今回のこのコロナ禍で一十万円の特別定額給付金においても、このシステムを活用して、迅速な給付ができた自治体もあるようでございますので、ぜひとも運用に向けて、これから十分検討していただきたいと思います。  次に移ります。⑥のLINEを活用して市内の道路補修が必要な箇所や街路樹の異常などを市民から通報してもらうシステムを導入する考えはないかということで通告しておりますが、八月の臨時会において、市道を走行中の車を、グレーチングの蓋の跳ね上がりによって損傷させた物損事故の専決処分がありましたけれども、たしかこの質疑の中でも、市長の答弁だったと思うんですけれども、職員にも呼びかけて、情報提供を促すというような答弁をされたと思います。  市民の方からも、直接道路の異常などを情報提供をしてもらう方法もよいのではないかなということで、今回、LINEを活用して、通報システムを運用できないかということで提案させていただきましたが、もう今、スマートフォンや携帯は、高齢者の方々も普及率は大きいと思います。中でも、このLINEというのは、本当に結構幅広く皆さんがアプリを取り込んでいらっしゃって、LINEを使っていらっしゃいます。  また、えびの市でもこのLINEの公式アカウントがありまして、災害時に緊急情報などで情報発信はされておりますけれども、これを活用して、道路の異常の情報提供をしてもらうということについて、担当課の答弁を求めたいと思います。 ○企画課長(黒松裕貴君)  議員おっしゃいますように、日本国内では、ソーシャルネットワークサービスといたしまして、フェイスブック、ツイッター、インスタグラムがございますが、圧倒的にコミュニケーションアプリとしては、LINEが一番多いようでございます。本年の三月末でございますが、八千四百万人を超えているようでございまして、実情、日本国内で一番利用されているようでございます。本市におきましても、発言のとおり、昨年八月から大雨や台風時の避難情報の伝達手段として運用を初めております。  このLINEによります災害場所や道路補修が必要な箇所の市民からの情報提供につきましては、九州圏内でございますが、熊本市のほうが、他自治体に先んじて実証を今運用中でございます。そういった経緯をこちらのほうも注視をしながら、研究等をしてまいりたいと考えております。 ○二番(小宮寧子君)  熊本市でも先進的に取り組んでいらっしゃるということでございますので、また、そういった先進地などを参考に、今後、また運用に向けて検討していただきたいと思います。  次に移ります。⑦の永山運動公園の質問に移らせていただきますが、こちらは、市民の方から頂いたお声なんですけれども、お孫さんを連れて永山運動公園に遊びに行かれたときに、永山運動公園には大きな石、切り出した石というのですかね、切石というのですか、大きな石が幾つもあったと。小さな子供たちが遊ぶ際に危険ではないかという御指摘の意見を頂いたんですけれども、この永山運動公園に石が設置された経緯というものを説明していただいてよろしいでしょうか。 ○社会教育課長(領家修司君)  永山運動公園につきましては、平成四年度に建設したものでございます。そして石の設置につきましては、当時、上浦と西長江浦間の道路を整備した際に出た熔岩石を持ってきたものでございまして、自然景観を再現するために設置したものと確認いたしております。 ○二番(小宮寧子君)  自然景観ということで、確かに私も永山運動公園は、これまでにも何度も行っておりますけれども、確かに数えてはいませんけれども、運動公園内にかなりの数の石があったと思います。今まで設置されてから、市民の方から、例えばけがだったりだとか、事故があったなどというような報告は上っていないものでしょうか。 ○社会教育課長(領家修司君)  現在まで、そういった報告はないところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  今まで、けがや事故などは起こっていないというところで、その点に関しては安心いたしました。  ただ、ほかのところの運動公園というところを見ましても、今なかなか切石を置いてある運動公園というのは少ないのではないかなと思います。やはり、今まで事故とかけがが起きなかったわけですけれども、この先、では全く事故やけがが起きないかというと、それは分かりませんし、やはり小さな子供たちというのは、大人が考える以上に、大人が想像もつかないようなことをすることもございますので、注意喚起なり、ちょっと必要ではないかなと考えておりますが、今後、市としては、こういった意見に対しまして、どのような対応をされていくものかお尋ねいたします。 ○社会教育課長(領家修司君)  今後の対応につきましてでございますが、今年度取り組みます永山運動公園の既存部分の改修工事におきまして、公園内の西側にありますあずまや部分の土や、その周辺の石を、その手前にございます池を埋立てるために利用する予定でございます。そのほかの石につきましては、撤去や移動は考えておりませんので、現在の石のままではございますけれども、先日、遊具の近くの石で確認をいたしました。鋭角な部分につきましては、角を取る対応はしたところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  もう何年も長い間、その石、切石置いてありますので、確かにもう丸みを帯びている部分もありますけれども、今答弁頂きましたように、とがった部分に関しては削っていただくという対応ということでございましたので、また、そちらのほうを、こういった意見を頂いた方にはお伝えしていきたいと思います。  ただ、本当にくれぐれもけががないように注意喚起というのですかね、そこはやはり徹底していただきたいと思います。  次に移ります。二の新型コロナウイルス感染症の感染対策についてという項目に移ります。  ①の新しい生活様式を多くの人が無理なく実践しやすくなるよう、伝え方を工夫し望ましい行動を自発的に促す行動経済学のナッジを活用した感染予防を呼びかける取組についてということで質問させていただきます。  この「ナッジ」という言葉、余り聞き慣れない言葉ではございますが、結構身近に活用されておりまして、もともとの語源というものは、英語で、そっと後押しするという意味でございます。このナッジの活用は、今、環境省が新しい生活様式を実践しやすいようにするために進めているものでありまして、そっと後押しするというナッジという意味の、個人の選択の自由を残しつつ、工夫した伝え方により、人々に賢い選択を促していくという手法で、手間や費用を抑えながら、高い効果を上げる手法として、欧米の公共施設で広がったものだそうです。  現在、今、環境省では、本省の各部屋の入り口にある消毒液に向けて、テープなどで作った矢印マークを張り、消毒への依頼協力や感染症対策ありがとうございますなどの感謝を伝えるメッセージを掲示しているそうです。  また、これと同様に、京都府宇治市でも、イエローテープ作戦として、庁舎入り口に設置してある消毒液に気がついてもらえるよう、床面に黄色い矢印型のテープの貼り付けを行っているそうで、このテープを張ってから、消毒に協力してもらえる市民の方が増えたということであります。  本市でも今現在、庁舎の入り口や各部署、各部屋の入り口に消毒液が設置してあります。議場の入り口のところにも消毒液が設置してありますけれども、このナッジを活用して新しい生活様式を習慣化してもらうために取り入れてみるというのはいかがでしょうか。答弁をお願いいたします。 ○健康保険課長補佐(西峯由美君)  今後におきましても、感染拡大防止の観点から、新しい生活様式を実践し、生活していただくことは大変重要になってまいります。  小宮議員御提言のナッジ理論を活用した感染予防の呼びかけにつきましては、研究し、本庁舎において消毒液の設置を示す動線表示でありますとか、文字での呼びかけにつきまして、取り入れやすくなるような分かりやすい表示を検討してまいりたいと考えます。 ○二番(小宮寧子君)  実は、この感染症予防対策だけではなくて、もう既に庁舎内でもトイレのお手洗いの中に、「きれいにトイレを使っていただきありがとうございます」と表示がしてあります。これももちろんナッジの活用になりますけれども、このナッジは本当にいろいろな分野で様々なところで活用できますので、また、庁舎内だけでなく、例えば市の施設、図書館であったりだとか、そういったところでも取り入れていただきたいと思いますし、また、周知をしていただけたらと思っております。  やはり新しい生活様式をスムーズに移行するためにも、やはり感染を拡大させないためには、まず、やはり自分が感染しない、そして感染させないことが一番です。感染予防の基本である三密の回避、そしてマスクの着用、手指消毒、手洗いが無理なく習慣化できるよう工夫をして取り組んでいただきたいと思います。  では、次に、②の質問に移ります。市内商業店舗での、感染症の取組状況についてちょっとお伺いいたしますが、前回の六月定例会において、新しい生活様式に対応し感染拡大防止に取り組む事業者に対しての支援ということで質問をいたしておりますが、その中で、県の事業として、新しい生活様式への営業形態移行支援事業補助金として、消耗品などに使用できる一律五万円を支給する事業がございましたけれども、市内で活用された事業所はどのくらいありましたでしょうか。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  申請の受付につきましては、現在、まだ受付中でございまして、ちょっと集計ができておりませんけれども、後ほどまたお答えさせていただきます。 ○二番(小宮寧子君)  それでは、感染対策の、今、市内の飲食店、また宿泊施設などでも、感染症対策の取組の状況というものは、市としてどのくらい、調査とかは行われているのでしょうか。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  飲食店等における感染症対策につきましては、各業界団体等がお示ししたガイドラインを踏まえ、各店舗が実情に応じ遵守することになっております。  議員お尋ねの感染症対策の取組状況の調査等につきましては、市としては実施していないところでございますが、その前段として、飲食店等に対する普及啓発が進んでいないということを鑑み、市といたしましては、今回の休業要請協力金の申請事務に伴いまして、ガイドラインの周知や県が作成しましたステッカーの配付など、飲食店等に対し、感染症防止のためのガイドライン遵守の啓発を進めているところでございます。  また、県が発令した感染拡大緊急警報が八月三十一日で解除となりましたが、毎月一日を県内一斉ガイドライン点検の日と定め、九月一日、今月一日には県職員、市職員、商工会職員の計八名により、市内飲食店二十三店舗を訪問し、チラシ配付とステッカーの掲示状況を確認などの啓発活動を実施したところでございます。  また、九月から翌年一月にかけて、宮崎県生活衛生営業指導センターの事業として、専門指導員の巡回による経営再建の支援やガイドラインの実践状況確認等も実施されるとお聞きしております。  今後も、毎月一日、県内一斉ガイドラインの点検の日として、県、市町村、関係団体等が連携して、ガイドライン普及活動や飲食店への支援等を進めることにより、安心して利用できる店舗づくりを支援してまいりたいと考えているところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  今、詳しく御答弁いただきましたけれども、九月一日に市内の商工業者のところの調査を県のほうでされたということでございます。  今回、この質問をいたしましたのは、えびの市は感染者が出ていないというところで、幸いにも感染者は出ていないんですけれども、他市と比べて感染対策が緩いのではないかというような市民の方からのお声を頂いております。  小林市においては、飲食店ですけれども、入店の際に、名前と電話番号、また同伴者のを記入するような対策を取られているところもありますが、えびの市内の飲食店で、そこまでされているところが少ないように私は感じてはいるんですけれども、やはりこれから冬にかけてインフルエンザの流行もやっぱり懸念されますし、新型コロナウイルス感染症もまだ収束が見えない中で、やはりこの感染予防というところが一番大事ではないかなと思っておりますので、また、先ほど答弁にもありましたけれども、担当課においても、商工業者に対しての周知というところを徹底していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、③の質問に移ります。外出する際、マスクの着用は必要不可欠となっております。マスクをしない方もいらっしゃることで、全国的にはマスクをつけるつけないでトラブルなどが起こっていることもありますけれども、中には、皮膚の病気や発達障害、また感覚過敏などの症状でマスクをつけられない方もいらっしゃいます。そうした方々に対して、誹謗中傷や差別などを受けることがないよう、市民への周知や相談があった際のサポートについて伺っていきたいと思います。  まず、市のほうには、そういった相談というものは来ていないものかお尋ねいたします。 ○健康保険課長補佐(西峯由美君)  マスクをつけていないことによる誹謗中傷でありますとか、差別ということにつきましては、現在のところ受けていないところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  それでは、学校の状況についても伺いたいと思いますけれども、市内の学校の児童生徒において、マスクをつけられないということ、まず、そういう生徒がいらっしゃるかどうか、把握されていますでしょうか。 ○教育長(永山新一君)  現在、市内小中学校におきましては、児童生徒及び教職員に関しまして、マスク着用ができていないという方の報告はございません。 ○二番(小宮寧子君)  学校のほうにおいても、そういった事例はないということでございましたけれども、これまでにテレビや新聞などで、以前、どこの県だったか忘れましたけれども、中学生がマスクをつけられない方向けの「マスクをつけられません」という意思表示カードが報道されていたことがありますけれども、今、ネットとかでも「マスクをつけられません」というこういう意思表示カードが無料でダウンロードできるようなサイトもございます。こちらのほうを切り取って、こういったネームプレートのほうに入れて首から下げて、ここにまたどうしてマスクをつけることができないかという、ここに症状などを書くような意思表示カードというものがございますけれども。  今、市内においても、そういった相談がないということではございましたけれども、もし今後、そういった方が、まだいらっしゃっても相談に来られていないだけの場合もありますので、こういったマスクをつけられない方もいるということ、また、こういうマスクをつけられないという意思表示カードがあるということを、市の広報などでも周知というところをしていただきたいなと思っておりますが、市長、いかがでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  現在、そういった報告がないところでございますが、感染防止対策、こういったものを講じる中で、マスクの着用に関する相談があった際には、可視化できる、先ほど御紹介もありました意思表示カードについての情報提供等を行っていきたいと思っております。 ○二番(小宮寧子君)  そういった広報のほうでも、また周知のほうをよろしくお願いいたします。  それでは、最後の質問、③の子宮頸がんワクチンHPVワクチン接種についての質問に移ります。  今現在、国は、HPVワクチンについては、子宮頸がんを予防できる効果は認められているものの、副反応の症状が出る場合もあるということで、現在は積極的には勧めるということは、一時的にやめておりますけれども、本市での子宮頸がんワクチンの接種状況についてお尋ねいたします。 ○こども課長(永田祐雄君)  子宮頸がんのワクチンの接種状況ということの御質問でございました。  本市での接種状況につきまして、過去三年間の実績についてお答えいたします。平成二十九年度、二件、平成三十年度、十一件、平成三十一年度、元年度でございますが、十一件となっているところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  今回、この質問をいたしましたのは、令和二年一月三十一日の厚生科学審議会(予防接種・ワクチン分科会)副反応検討部会というところにおきまして、HPVワクチンの情報提供の目的及び今後の方向性についてということで、接種対象者及びその保護者に対して、情報が十分に行き届き、接種をするかどうかについての検討、判断ができるよう、自治体からリーフレットの個別送付を行うこととしてはどうかということの方向性が示されております。  今現在、本市においては、この子宮頸がんワクチンに関する情報提供、そして周知はどのようにされているものかお尋ねいたします。 ○こども課長(永田祐雄君)  えびの市の公式ホームページのページでございますが、子供の予防接種というページがございますが、そこへの掲載を行うとともに、対象児童に対する個別接種の通知案内時にリーフレットを同封いたしまして、情報提供、周知を行っているところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  本市では、もう既にこのリーフレットは対象者のほうに配付しているということで、全国の中でも、まだこのリーフレットを配付しているところが少ない中で、本市においては本当にいち早い対応というところで、大変評価をしております。  今、若いAYA世代と言われる十代から二十代の若い世代の方々もがんになる人が増えておりますけれども、子宮頸がんワクチンは効果はありますけれども、やはり副反応というところで接種するかどうか悩まれている当事者の方、また保護者の方もやはり迷われると思います。  ですので、やはり情報提供というところでは、正しい判断ができる、正しいというか接種するかどうかの判断ができる。  すみません、途中になりましたけれども、今回の一般質問はこれで終わらせていただきます。
    ○議長(北園一正君)  そのままお待ちください。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  大変失礼いたしました。先ほど御質問ございましたただいまの休業協力金の申請状況でございますが、まだ途中ではございますけれども、現時点で百一件となっております。 ○議長(北園一正君)  他に一般質問の通告はありません。  以上で一般質問を終結いたします。  お諮りいたします。九月二十三日は、議事整理のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北園一正君)  御異議なしと認めます。よってお諮りのとおり、休会することに決定いたしました。  次の本会議は、九月二十四日午前十時から開きます。  本日は、これをもって散会いたします。                     散会 午後 〇時  五分...